
世界秩序の変化に対処するための原則 なぜ国家は興亡するのか (日本経済新聞出版)
レイ・ダリオ、斎藤聖美
日経BP 日本経済新聞出版 / 2023-09-26
この本について
日々ニュースを見ながら、「結局いま世界はどこに向かっているのか…」と考えてしまうことがあります。景気や為替の揺れを目の前で受けながら、自分の判断が目先の混乱に振り回されていないか不安になる。そんなときに、この本の抜粋を読んで、同じ場所で迷っていた自分が少しだけ冷静になれた感じがありました。 著者は、国の盛衰を感情ではなく因果関係で見ていく姿勢を徹底しています。たとえば、債務が積み上がると何が起きるのか、格差が広がると社会はどこへ向かうのか、過去に何度も繰り返されたパターンとして語られていて、いま起きている出来事も「まったく初めての危機ではない」と視点を変えられます。また、富や教育、技術など八つの要因をもとに各国を比較していく話は、単に未来を占うのではなく、長いスパンで物事を見る練習に近い感じがしました。 個人的には、「知らないことをどう扱うか」という姿勢がいちばん響きました。将来に絶対はないけれど、パターンを知っておくことで、不安の質が変わる。世界の大きな波を避けられなくても、どこで踏ん張り、どこで離れるかを考える余地が生まれます。 大きな流れを前に、自分の判断軸を整えたい人に刺さる本だと思います。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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