
退職代行 「辞める」を許さない職場の真実 (SB新書)
小澤 亜季子
SBクリエイティブ / 2019-10-04
この本について
仕事を辞めたいと思っても、「迷惑をかけたくない」「怒られそうで言い出せない」「そもそも自分に辞める権利なんてあるのか…」と足踏みしてしまう人、多いですよね。頭では無理をしていると分かっていても、長く染みついた感覚がブレーキになるというか、気持ちばかりが絡まってしまう。僕自身も、あの独特の“言い出せなさ”は何度も味わってきました。 この本の核心は、そうした“止まったままの状態”に、現実的な出口を見せてくれるところだと思います。まず、退職をめぐる法律や手続きが具体的に書かれていて、「そもそも辞められない状況って何なのか?」がきちんと理解できます。読者が保存していた抜粋の多くも、残業代や有給、休職、有期雇用といった“本来知らなくていいはずの知識”に触れた部分ばかりで、ここに刺さっている人は多いはずです。また、「命や健康より大事な仕事はない」という、ごく当たり前なのに見失いがちな視点を、感情論ではなく具体的なケースとともに示してくれるのも大きい。ブラックな環境で育ったゾウの話のように、「慣れ」が自分の行動を縛っていたんだと気づく瞬間があります。 そしてもうひとつ大事なのは、「辞める」ことのリスクや気まずさを、変にごまかさず説明している点です。退職合意書のリアルや、業界内での噂の可能性まで含めて書かれているので、読後には“怖さの正体”が少し輪郭を持つ。ここが分かるだけでも、行動のためのハードルが下がります。 今の職場がつらいのに、「自分だけ我慢すべきなのかな」と思い込んでしまう人にこそ、静かに効く本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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