
誰とでも会話が続く「相づち」のコツ
齊藤勇
文響社 / 2019-10-11
この本について
会話しているとき、「どこで相槌を入れればいいのか分からない」とか、「褒めたつもりが相手を遠ざけてしまった気がする」といったモヤモヤ、けっこうありませんか。自分も、人と話したあとに「なんか微妙だったな…」と反省するタイプで、そんなときに助かったのがこの本でした。 面白かったのは、相槌ってテクニックよりも“人の心理”に寄り添う行為なんだという視点です。たとえば「さすが」や「実力ですね」の効き方が強い理由も、相手の自己重要感をそっと支える働きがあるからだと分かると、使う場面が変わってきます。また、ネガティブな話にはあれこれ言わず、まずはバックトラックで受け止めるだけで、相手の肩の力が抜けていくのを感じます。結局、人が安心するのは“評価されること”以上に“分かってもらえた”という感覚なんだと腑に落ちました。 さらに、この本は日本的な人間関係にある上下のニュアンスまで扱うので、ただの会話術にはなっていません。「恩」の相槌を軽々しく使わない、といった距離感の話は、自分の対人距離の取り方をかなり見直すきっかけになりました。メールより表情や声色が圧倒的に影響する、という現実を踏まえたうえで、どんな一言を選ぶか。その判断が少しずつ整っていく感覚があります。 人と話すとき、ちょっとした温度差で距離が開いてしまうと感じている人に刺さると思います。会話が得意になるというより、「相手と気持ちよくつながるための動き方」が掴める一冊でした。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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