
ミヤザキワールド ─宮崎駿の闇と光─
スーザン ネイピア、仲 達志
早川書房 / 2019-11-06
累計読者数5
平均ハイライト数 33件/人
推定読了時間 約6時間6分
star総合評価 69/100
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この本について
仕事でも創作でも、目の前のことにどこまで踏み込めばいいのか分からなくなる時があります。自分に独自性なんてあるのか、努力の仕方はこれで合っているのか。そんな迷いが積み重なると、手を動かす意味すら見失いそうになります。 この本を読んで驚いたのは、宮崎駿という“完成された天才”のように見える人も、幼少期の不安や家族の影、圧倒的な作業量や葛藤を抱えながら、自分の世界を形にしてきたという事実でした。たとえば、母親の病気と向き合い続けた経験が作品の「子ども」の描写につながっていることや、廃墟に惹かれる感性の裏に「もし違う未来があったら」という想像力があることなど、一つ一つの背景が創作の方向性を少しずつ決めていたんだと腑に落ちます。個性とは突然生まれるものではなく、長い時間で育つものだと静かに教えられる感覚がありました。 また、国境や文化を越えて物語を紡げた理由が、単に技術や才能の話ではなく、他者への深い共感や歴史へのまなざしにあるという視点も新鮮でした。自分の中にある「なぜか惹かれるもの」や「つい繰り返してしまうテーマ」は、案外その人の生い立ちや癖に根ざしているのかもしれません。 創作に限らず、自分の仕事に“自分らしさ”をどう混ぜていけばいいか戸惑っている人に、とても静かに効いてくる本だと思います。
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出版社による紹介
世界を魅了し続ける巨匠の秘密とは? 30世紀の有毒の森、神々が疲れを癒す湯屋、赤毛のさかなの女の子、ふわふわの森の精——これらに共通する要素とは?“アニメ・クイーン”の異名をとる米タフツ大学教授が、「ルパン三世 カリオストロの城」から「風立ちぬ」まで11の長編と漫画版『風の谷のナウシカ』を徹底解剖。宮崎氏本人とジブリ関係者への取材も踏まえ、魅力の源泉に迫る。日本版オリジナル序文を収録。
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