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風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)

原田 マハ

PHP研究所 / 2022-11-22

累計読者数3
平均ハイライト数 102.3件/人
推定読了時間 約5時間6分
star総合評価 70/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事でも人間関係でも、いろいろ考えすぎて足が止まることがありませんか。正しさより気持ちを優先したいのに、理屈が追いつかないまま迷い続けてしまう、あの感じです。そんなときに『風神雷神(下)』を読むと、登場人物たちの揺れや弱さが自分の迷いと地続きなんだと、ふっと呼吸が戻るような感覚がありました。 抜粋に残されている「いま、涙を流したら負けだ」「阿呆やな、わいは…」のような言葉は、強さではなく踏ん張りの瞬間ですし、「噛みしめているに違いなかった」「空恐ろしく」のような表現には、誰にも言えない葛藤が静かににじんでいます。原田マハさんの筆致は壮麗なのに、生きている人の不器用さをそのまま置いてくれるので、背中を押されるというより、自分の迷いを受け止めてもらえる感じがします。 この物語が効くのは、歴史上の巨匠たちを眺めたい人というより、「選択の理由をうまく言語化できないまま、それでも前に進もうとしている人」です。自分の気持ちがどこに向かっているのか、即答できなくてもいい。むしろその揺らぎこそが道になるんだと、読み終えたあとにじんわり思える一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

芸術(アート)という名のタイムカプセルが、いま開かれる——。京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、レイモンド・ウォンと名乗るマカオ博物館の学芸員が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画と、天正遣欧少年使節の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてそこに記された「俵…屋…宗…達」の四文字だった——。天才絵師・宗達の名画〈風神雷神図屏風〉を軸に描く冒険譚。「縦横無尽な想像力に操られたマハさんの筆致にすっかり魂を持っていかれた。カラヴァッジョと宗達を繋げてしまう発想には脱帽です」漫画家・文筆家・画家 ヤマザキマリさん推薦! 【PHP研究所】
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