
星系出雲の兵站―遠征― 2 (ハヤカワ文庫JA)
林 譲治
早川書房 / 2019-11-20
累計読者数6
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約3時間36分
star総合評価 47/100
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この本について
仕事でも日常でも、「続けること」と「変えること」のどちらを選ぶべきなのか分からなくなる時があります。組織の都合や社会の空気に流されつつ、本当に守りたいものは何なのか、モヤモヤだけが残るあの感じです。僕もよくそこにハマります。 この本を読んで刺さったのは、戦争という極端な状況を通して、“体制を維持する”ことの限界が淡々と描かれているところでした。異文化との衝突が起きれば、勝とうが負けようが変化は避けられない。そういう当たり前だけど目をそらしがちな現実を、物語の中で突きつけられます。また、指揮官がなぜ必要なのか、社会がどんな循環で動くのかといった視点が、人材流出や組織の硬直化みたいな、僕らが日々感じる問題にも重なってきます。遠い宇宙の話なのに、不思議と自分の職場の風景が頭に浮かぶんですよね。 さらに、異星人側にも死者を悼む文化があるという描写が静かに効いてきます。対立しているように見えても、背景にある感情や営みはそう大きく違わないのかもしれない。そう思うと、「自分の正しさ」だけで突っ走る怖さにも気づかされます。 現状維持に違和感を覚えている人や、組織の論理に飲まれたくない人には特に刺さる一冊でした。遠征もののSFとしても面白いですが、読後にじわじわ効いてくる“社会の見え方の変化”こそが、この巻の魅力だと思います。
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出版社による紹介
新型ガイナス艦出現との報告を受け、回収した航路啓開船ノイエ・プラネットの情報解析を急ぐ巡洋艦ヤクモのブライアン五月司令官たちは、ついにガイナスが敷島星系由来であることを突き止めた。烏丸三樹夫司令官指揮下のガイナス拠点調査チームも、集合知性とその正体に迫り始める。時を同じくして、敷島星系のガス惑星・桜花の軌道上で謎の人工物が発見され、研究機材管理主任のキャラハン山田はその調査に赴くが……。
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