
星系出雲の兵站―遠征― 5 (ハヤカワ文庫JA)
林 譲治
早川書房 / 2020-08-20
累計読者数4
平均ハイライト数 2.5件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 40/100
boltライト読書型
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この本について
仕事でも日常でも、いろんな立場の声がぶつかり合って、何を基準に動けばいいのか分からなくなる瞬間ってありますよね。みんなの要望は矛盾するし、上からの指示も完璧じゃない。現場で判断するしかないのに、その判断が正しいのかは誰にも分からない。最近、自分もそこでよく立ち止まっていました。 『星系出雲の兵站―遠征―5』を読んで刺さったのは、まさに「複雑な社会は、誰か一人の強権で動くほど単純じゃない」という視点でした。だからこそ、現場の裁量や、個々の判断の積み重ねが社会を回しているという描写が妙にリアルで、自分の働き方にも重ねてしまったんです。また、市民の要求がそもそも矛盾していて当然という一文にも救われました。全員を満足させられない苛立ちは、自分の力量不足ではなく、構造そのものの性質なのだと受け止められます。 さらに、この作品の戦争観も後を引きます。文明をどう扱うかで未来が変わるという話は、極端な状況の話に見えて、実は日々の選択にも通じるものがあります。壊すために動けば壊れるし、続けたいものを続ける意図を持てば少しずつでも積み上がる。そんな当たり前のことを、物語の中で強く実感させられるんです。 現場で板挟みになって疲れている人、矛盾だらけの社会でどう立ち回ればいいか迷っている人にとって、静かに効いてくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
太古の敷島星系を通り過ぎたはずの、人類播種船の減速装置をめぐる謎。衛生美和の海中に存続するゴート文明末裔の奇妙な生態。惑星敷島の生態系を支配する大森林に隠された真実。そして、ガイナスの2つの拠点をめぐり、五賢帝の粛清という事実に直面した烏丸司令官が、ガイナスの思惑を喝破した瞬間、一隻の巡洋艦が惑星壱岐に対して恐るべき行動に出る。全9巻におよぶ傑作ミリタリー・ハードSFシリーズ、ついに完結!
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