
「頭がいい」の正体は読解力 (幻冬舎新書)
樋口裕一
幻冬舎 / 2019-11
この本について
文章を読んでいて、「結局この人は何が言いたいんだろう」と迷子になることってありませんか。仕事でも、人の話を聞いているはずなのに肝心なポイントを取りこぼしてしまったり、報告書を読んでも自分の中で整理しきれなかったり。自分でも気づかないところで、読み取りの基準がふわっとしていることがあるんですよね。 『「頭がいい」の正体は読解力』は、その曖昧さをほどく具体的な手がかりが多い本でした。特に印象に残ったのは、読解力は“読むだけ”ではつかないという指摘。書く経験が少ないと深く読めない、という話は思い当たる人が多いはずです。テレビを見ながら「別の表現に言うと?」と置き換えてみる練習や、場面ごとに文体を変える感覚を日常に持ち込むと、語彙が増えて読み取りの解像度も上がっていく。気合ではなく、具体的な行動レベルで改善できるところがありがたいところです。 もう一つよかったのは、「結論→根拠→整理」という思考の型を明確に言語化してくれている点でした。会議で話を聞くときでも、レポートを読むときでも、3WHAT3W1Hのような整理軸を持っているだけで、情報が立体的に見えてきます。読解力というと漠然としがちですが、こうして“どこを見るか”を示してもらえると、自分のクセが見えてくるんですよね。 文章に限らず、人の話や仕事の状況を読み取るのが苦手だと感じている人に刺さる本です。丁寧に読み進めるほど、日常での小さな読み取りの精度がじわっと上がっていくタイプの一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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