
SEの基本 この1冊ですべてわかる
山田隆太
日本実業出版社 / 2022-03-01
この本について
SEとして働いていると、「結局いまの業務って、どこから手をつければいいんだろう…」みたいなモヤモヤにぶつかることが多い気がします。トップダウンで戦略から落とすべきなのか、ボトムアップで現場の課題から攻めるべきなのか。そもそも現状の業務プロセスが整理できていないから、考えようとしても頭が空回りする。僕自身、炎上案件に巻き込まれたときにまさにこの状態で、技術じゃなく“見えていない構造”に悩まされていました。 この本は、そういう「構造をどう捉えるか」でつまずいている人にちょうどいい距離感で役立ちます。現状業務を As-Is モデルとして可視化することから始めて、なぜその業務が問題を抱えるのかを丁寧に洗い出すプロセスが具体的に書かれていて、読みながら自分の案件に当てはめられる実感が強いです。また、システムという“擬人化した存在”を業務プロセスに組み込んで再構成するという考え方は、単純な要件定義よりも一歩踏み込んで「そもそもどういう世界を作りたいのか」を考えられるきっかけになります。そして SE に必要なスキルを、アーキテクト、PM、技術、ヒューマンスキルという形で分解してくれるので、何から伸ばすべきかの地図も描きやすいです。 炎上プロジェクトに効く“再発防止の視点”が書かれているのもありがたくて、責任の所在やコミュニケーション管理の見直しのように、泥臭いけれど避けて通れないポイントまで触れてくれます。現場の悩みと戦略的な視点のあいだを行き来しながら学べるので、「SEとしての土台を作り直したい人」に特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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