
SI企業の進む道 業界歴40年のSEが現役世代に託すバトン
室脇 慶彦
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この本について
SIにいると、「結局どこまで説明すればいいのか」「顧客との距離感がうまくつかめない」「既存システムの負債に向き合うのが正直こわい」みたいなモヤモヤって、誰しも一度は通ると思います。自分も現場で同じように迷ってきましたが、本書の抜粋を読んでいると、あのとき言語化できなかった“現場のしんどさ”がそのまま書かれている感じがしました。 特に刺さったのは、まず顧客の不信の根っこにSIer側の説明不足があると真正面から指摘しているところです。現場ではつい「向こうの理解が薄いからだ」と思いがちですが、著者は謝罪と説明と協働で積み上がる信頼以外に近道はないと淡々と述べています。また、再構築よりもまず外部サービスをそのまま使うことを優先し、無理なカスタマイズが未来の自由度を奪うといった話も、日々の判断の迷いを整理してくれる内容でした。さらに、日本のSIが抱える構造的な遅れや、マイクロサービス化が避けて通れない理由が具体的に語られていて、「なぜ今こんなにしんどいのか」を俯瞰できるのも大きいです。 現場で泥臭くプロジェクトを回している人が、自分の立ち位置をもう一度整えたいときに効く本だと思います。特に「顧客との関係に不安がある人」「既存システムの改革を任されて胃が痛い人」には、肩の力が少し抜けるはずです。
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