
システムインテグレーション再生の戦略 ~いまSIerは何を考え、どう行動すればいいのか?
斎藤昌義 and 後藤晃
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star総合評価 55/100
start序盤集中型
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この本について
SIにいると、「要件は固まらないのに納期は動かない」「結局どこまで作ればいいのか誰も言えない」という、言葉になりにくい疲れが積み重なります。自分もずっとそのモヤモヤを抱えたまま現場を回していて、ふと立ち止まった時に、この構造自体がもう限界なんじゃないかと感じました。 この本は、その感覚を単なる愚痴ではなく“業界の構造問題”として整理してくれます。要件変更が前提になる理由、上流と下流が分離できず利益率が下がる仕組み、人月ビジネスで完成責任だけ背負わされる歪み。現場で感じていた不合理が「そういう背景だったのか」と腑に落ちるだけで、次の打ち手が考えやすくなりました。さらに、アジャイルの「全部作らない」という割り切りや、STPやPESTのようなフレームワークをSIの文脈にどう結びつけるのかが丁寧で、単なるお作法論に終わっていません。 特に、自分の役割を「システム完成」ではなく「顧客のビジネス成功」に置き直すという視点は、現場の思考そのものを変えるきっかけになります。技術の話も出てきますが、最終的には“どう働くか”の本に近いです。 今のやり方に薄々限界を感じているSIerの方には、静かに効く本だと思います。
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