
校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール ~定期テストも制服も、いじめも不登校もない!笑顔あふれる学び舎はこうしてつくられた~
西郷孝彦
小学館 / 201911
この本について
学校や組織の“当たり前”に違和感を覚えることってありませんか。決まりごとが多いほど逆に荒れる場面を見たり、本人の困りごとより「ルールの維持」が優先されてしまったり。頭ではもっと柔らかく向き合いたいと思っていても、いざ目の前で問題が起きると、どう振る舞えばいいのか迷ってしまう。そのあたりのモヤモヤに、この本はかなり効きます。 読んでいて一番刺さったのは、「禁止するほど逆効果なこともある」という視点でした。特別扱いをやめて“全員いいよ”にしたら自然に落ち着いていくタブレットの話や、こだわりアイテムを許可した途端に手放していく子どもの姿は、こちらが思っている以上に、人は自分で調整する力を持っていると教えてくれます。もうひとつ印象的だったのは、教員の“技術”より“人として信用できるか”が学級の空気を決めているというところ。子どもは大人をよく見ている、という当たり前を改めて突きつけられます。そして、怒りをぶつける子をすぐ止めず、まず「自分で折り合いをつけるのを待つ」姿勢にも、こちら側のあり方を静かに問い直されました。 校則をなくすなんて極端に見えるかもしれませんが、本質は「相手を見る前に、まず決めつけを手放してみる」こと。現場の話ばかりなので、理想論ではなく、具体的な場面から視点が変わります。子どもに関わる人はもちろん、「組織のルールと人の気持ちの間でいつも揺れる人」に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか (講談社現代新書)
工藤勇一、鴻上尚史

対談 これからの学校教育のかたち (すばる Digital Book)
西郷孝彦、工藤勇一

校長の力 学校が変わらない理由、変わる秘訣 (中公新書ラクレ)
工藤勇一

「これくらいできないと困るのはきみだよ」?
勅使川原 真衣、野口 晃菜、竹端 寛、武田 緑、川上 康則

「みんなの学校」流・自ら学ぶ子の育て方 ~大人がいつも子どもに寄り添い、子どもに学ぶ!~ (小学館新書)
木村泰子
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要