
出生前診断の現場から 専門医が考える「命の選択」 (集英社新書)
室月淳
集英社 / 2020-02-22
累計読者数5
平均ハイライト数 4.2件/人
推定読了時間 約2時間38分
star総合評価 37/100
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この本について
妊娠や家族計画の話題って、身近なのに「どう向き合えばいいのか」が急にわからなくなる瞬間がありますよね。技術は進んでいるのに、社会の議論はずっと同じ場所をぐるぐるしているような違和感というか。出生前診断の話になると、賛成か反対かの二択に押し込まれがちで、そこに自分の気持ちをどう置けばいいのか迷う人は多いと思います。 この本が効くのは、その混乱に“現場からの温度”を入れてくれるところです。日本の出生前診断が世界からどれだけ遅れていたのかを淡々と説明しつつ、選択的中絶がどういう現実を伴うのか、想像だけでは届かないところまで連れていかれます。また、自己決定と生命尊重という対立がいつまでも平行線なのは、どちらも絶対の価値ではないからだという指摘も、議論の立て付けそのものを見直すきっかけになります。 読み終わるころには、「結論を出すための本」ではなく、「どう考え続ければいいのか」を支えてくれる本だと感じました。白黒つけられないテーマと向き合うときに、一歩引いて呼吸を整え直したい人に刺さると思います。
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出版社による紹介
「胎児の異常がわかったら、あなたはどうする?」晩婚化にともない出産の高齢化が進む中、「出生前診断」を希望する妊婦が増えている。流産リスクがある羊水検査とは異なり、採血だけでダウン症等の染色体異常がわかる「新型出生前診断」(NIPT)が二〇一三年に開始されたが、そもそもNIPTとはどういう検査で、妊婦は何を判断し結果に備えればよいのか。そして医療テクノロジーの最前線はどうなっているのか。出生前診断の「現場」に長年関わり最先端研究者でもある著者が、出生前診断を受けるかどうか迷う妊婦に正しい情報を伝え、同時に「命の選択」の本質を考える。大宅壮一ノンフィクション賞『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』著者、河合香織氏推薦! 【目次より】○いわゆる「高齢妊娠」について ○上の子が染色体疾患の病気だったとき ○超音波検査で異常を指摘されたとき ○検査の原理と精度 ○遺伝カウンセリングとはなにか ○リスクの客観的評価 ○産む・産まないという選択と検査を受けないという選択 ○出生前診断の倫理的問題 ○胎児遺伝子診断の現在と未来
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