
僕の隣で勝手に幸せになってください (角川文庫)
蒼井 ブルー
KADOKAWA / 2020-04-24
この本について
仕事で評価されない日や、人に会う気力がわかない日って、別に大事件があったわけじゃないのに、じわっと心がしぼむ瞬間がありますよね。元気を出せと言われても無理で、でもこのまま沈んでいたくもない。そんなときに、ふと思い出したくなる言葉が詰まっているのがこの本でした。 刺さるのは、「元気を思い出してみてください。そこには、だれがいましたか」という問いの投げ方だったり、「よくやった、よくやってる」と自分にだけでも言っていいという、少し肩の力が抜ける視点だったりします。どれも大げさじゃなく、生活の中の“息継ぎの仕方”をそっと教えてくれる感じなんです。人との距離感に悩んでいるときには、「相談は解決しようとしないほうがいい」という視点も効きますし、誰かの笑い方や涙もろさに救われた経験がある人には、感情の沸点の話が妙にすとんと入ると思います。 読んでいると、世界そのものが劇的に変わるわけじゃないけれど、「今日はもう少しだけやってみるか」と思えるくらいの、ちょうどいい温度の言葉が続きます。誰かの幸せを背負わなくていいし、誰かを幸せにできるかどうかを決める必要もない、そんな距離感が落ち着くんですよね。 ひとことで言うと、「優しさの受け取り方が分からなくなっているとき」に刺さる本です。読んでしんどくなる箇所もなく、でも甘さだけでもなくて、日常のざらつきとちゃんと同じ地面に立ってくれている。そんな一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
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