
女帝 小池百合子 (文春e-book)
石井 妙子
文藝春秋 / 2023-11-08
累計読者数12
平均ハイライト数 12.8件/人
推定読了時間 約5時間54分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも人間関係でも、「あの人はどうしてあんなに図太く、したたかに生きられるんだろう」と思う場面、けっこうありますよね。自分は丁寧にやっているつもりでも、横から急に抜かされるような感覚とか、腹の底が読めない相手と向き合うときの落ち着かなさとか。小池百合子を追った『女帝』を読むと、そのモヤモヤが別の形で立ち上がってきます。 この本が面白いのは、彼女の“強さ”を称賛するわけでも、ひたすら批判するわけでもなく、その背景にある「生き延びるための戦略」を淡々と描いているところです。平気ではったりをかます度胸、人脈を“資源”として扱う冷静さ、相手に見せる自分を意図的に切り替える習慣。どれも綺麗ごとじゃないけれど、読んでいると社会の裏側で動いている力学が、自分の生活にも思いのほか近いことに気づかされます。 個人的には、「失うものは何もないのよ」と言って荷物を抱えたまま歩いていく場面が刺さりました。強がりにも見えるし、覚悟にも見えるし、人によって意味が変わる。人の振る舞いの裏には、その人だけが抱えてきた恐怖や欠乏があるんだと分かると、目の前の相手の見え方も少し変わります。 権力に近い世界の話に見えて、実は「人との距離感がうまくつかめないとき」や「誰かの野心に振り回されてしんどいとき」にこそ効く本です。自分の働く環境が少しギスギスしている人ほど、静かに刺さると思います。
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出版社による紹介
誰にも知られたくなかった素顔 キャスターから国会議員へ転身、大臣、さらには都知事へと、権力の階段を駆け上ってきた小池百合子。しかしその半生には、数多くの謎が存在する。「芦屋令嬢」時代、父親との複雑な関係、カイロ留学時代の重大疑惑——彼女は一体、何者なのか? 徹底した取材に基づき、権力とメディアの恐るべき共犯関係を暴いた、衝撃のノンフィクション! 私は小池百合子という個人を恐ろしいとは思わない。だが、彼女に権力の階段を上らせた、日本社会の脆弱さを、陥穽を、心から恐ろしく思う。(「文庫版のためのあとがき」より) ※この電子書籍は2020年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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