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女帝 小池百合子 (文春文庫)

女帝 小池百合子 (文春文庫)

石井 妙子

文藝春秋 / 2023-11-08

累計読者数3
平均ハイライト数 6.7件/人
推定読了時間 約5時間54分
star総合評価 48/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 50%

この本について

仕事でも人間関係でも、相手の「見えている顔」と「本当の動き」がズレているとき、どう距離を取ればいいのか分からなくなることがあります。自分の感覚が間違っているのか、相手が巧妙なのか、その判断がつかないまま疲れていく感じです。僕も同じで、そういう相手を前にすると視界がにごるような感覚になります。 『女帝 小池百合子』は、まさにその“にごり”を言語化してくれる本でした。彼女を語ることを皆が恐れ、近くにいた人ほど声をひそめる。その背景を丁寧に追っていくことで、「なぜ見えにくいのか」「なぜ人が翻弄されるのか」が少しずつ立体的になります。上しか見ないように生きるという姿勢や、虚と実が混ざった自己像の描写は、誰か個人というより“影響力のある人の近くにいるときの違和感”そのものを扱っているように感じました。 もう一つ、この本は権力やキャリアの話を単純化しません。学歴問題の検証や、豊洲移転の裏側、周囲の人間関係の動きなど、現実の積み重ねがそのまま描かれるので、物語としての爽快さはありません。その代わり、権力のそばで働くとはどういうことか、自分が判断ミスをしないために何を見ておくべきか、静かに考えるきっかけになります。 権力を持つ人の“物語”と“現実”の境目が知りたい人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

誰にも知られたくなかった素顔 キャスターから国会議員へ転身、大臣、さらには都知事へと、権力の階段を駆け上ってきた小池百合子。しかしその半生には、数多くの謎が存在する。「芦屋令嬢」時代、父親との複雑な関係、カイロ留学時代の重大疑惑——彼女は一体、何者なのか? 徹底した取材に基づき、権力とメディアの恐るべき共犯関係を暴いた、衝撃のノンフィクション! 私は小池百合子という個人を恐ろしいとは思わない。だが、彼女に権力の階段を上らせた、日本社会の脆弱さを、陥穽を、心から恐ろしく思う。(「文庫版のためのあとがき」より) ※この電子書籍は2020年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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