
後宮の検屍女官2 (角川文庫)
小野はるか
KADOKAWA / 2021-11-20
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 34/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
仕事でも人間関係でも、「正しさは分かってるのに、周りの思惑に巻き込まれて動きづらい」という瞬間があると思います。自分の判断が揺れるというより、外からの政治的な力や空気に押されてしまう感じです。そういう場面で、どこまで踏み込んでいいのか、あるいは距離を取るべきなのか、いつも迷います。 『後宮の検屍女官2』を読んでいると、まさにその“圧”と向き合う人物たちが淡々と、でも切実に描かれています。抜粋にある「からの政治干渉はろくな結末を生みませんよ」という静かな一言は、強く怒鳴るよりずっと重たくて、現実の職場で感じるあの空気とも重なります。表では何も起きていないように見えて、裏側では誰かの不問や黙殺が積み重なり、そこにいる人の生活や尊厳が揺らいでいく。そういう小さな綻びを、この物語は冷静に拾っていきます。 だからこの作品は、派手な推理や事件だけではなく、「自分の仕事をどう全うするか」「不自然な沈黙を見逃さないとはどういうことか」という視点をくれる本でもあります。正義感を振りかざすというより、怖さも迷いも抱えたまま、それでも線を引こうとする姿に少し背筋が伸びます。こういう“静かに戦う物語”が好きな人には特に刺さると思います。 日々の選択に疲れたときにそっと効いてくる、そんな一冊でした。
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出版社による紹介
後宮を揺るがした死王の事件からひと月半。解決に一役買った美貌の宦官・延明(えんめい)は、後宮内の要職である掖廷令(えきていれい)に任ぜられる。 だがその矢先、掖廷獄で大火災が発生。さらに延焼した玉堂の中から首を吊ったとみられる妃嬪と、刃物をつき立てられた宦官の遺体が見つかった。 宦官に恋慕した妃嬪による無理心中と思われたが――? 延明は、検屍となると唯一覚醒するぐうたら女官・桃花(とうか)と再び事件に向かう。 発売直後から大反響&重版続々! 話題沸騰の中華後宮×検屍ミステリ、待望の第2弾!!
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