
リーダーは話し方が9割
永松 茂久
すばる舎 / 2022-12-12
この本について
人と話すたびに「今の言い方、よかったのかな…」とあとからモヤモヤすることってありませんか。特に部下や後輩との距離感はむずかしくて、気をつかうほど空回りしたり、逆に気負いすぎて何も言えなくなったりします。僕自身、飲み会で説教っぽくなって後悔したり、会議で空気を読めずに沈黙を生んでしまったり、そんな失敗ばかりでした。 この本がじわっと効いたのは、話し方のテクニックよりも「相手がどう感じるか」という視点に戻してくれるところでした。名前を呼ぶだけで自己重要感が上がるとか、引っ込み思案な人に「君はどう?」と一言添えるだけで世界の見え方が変わるとか、どれも実際のシーンを思い浮かべると納得のいくものばかりです。さらに、何でも一人で完璧にやろうとするほど周りから活躍の場を奪ってしまう、という視点は、自分の働き方を見直すきっかけになりました。 もう一つよかったのは、「目的を伝える」話し方の部分です。数字やタスクではなく、なぜその仕事が必要なのかを最初に共有するだけで、チームの空気が変わる。難しい言葉もいらず、小5に話すつもりでいいというのも気が楽でした。完璧な台本を読み切ろうとせず、三割話せたら十分という考え方も、準備に追われがちな人にはかなり救いになるはずです。 職場でのコミュニケーションに疲れやすい人、気をつかっているのに誤解されがちな人、あるいは「リーダーなんて向いてない」と密かに思っている人にこそ、静かに刺さる本だと思います。
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