
あなたと原爆~オーウェル評論集~ (光文社古典新訳文庫)
ジョージ・オーウェル and 秋元 孝文
累計読者数3
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約6時間8分
star総合評価 28/100
start序盤集中型
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この本について
最近、専門性が上がれば上がるほど物事を冷静に見られるはずなのに、実際には思い込みや集団の空気に引っ張られてしまうことがあるな…と感じる場面が増えました。知識が増えても判断が澄むわけじゃない、むしろ立場や力関係に左右されることだってある。そういうモヤモヤに向きあうとき、オーウェルの評論は妙に静かに効いてきます。 この本は「科学的に正しい」「歴史的に正しい」といった言葉の裏にある思考停止を、一つずつほどいてくれます。専門家が必ずしも倫理的ではないこと、力を持つと復讐心すら消えていくこと、国境や武器の性質が政治そのものを変えてしまうこと。そういう現実の描き方が生々しくて、読んでいると自分が抱えていた前提がじわっと揺らぎます。世界をどう見るかというよりも、「自分はどう思い込んでいたのか」が見えてくる感じです。 特定の答えを提示するというより、判断の仕方を少しずつ修正してくれる本です。専門性と倫理の距離感に悩んでいる人や、世の中の空気に流されやすい自覚がある人ほど刺さると思います。
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出版社による紹介
原爆投下のわずかふた月後、その後の核をめぐる米ソの対立を予見し「冷戦」と名付けた表題の「あなたと原爆」、名エッセイ「象を撃つ」「絞首刑」など16篇を収録。ファクトとフェイク、国家と個人、ナショナリズムとパトリオティズムなど、『一九八四年』に繋がる先見性に富む評論集。
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