
もっと試験に出る哲学 「入試問題」で東洋思想に入門する (NHK出版新書)
斎藤 哲也
NHK出版 / 2020-05-11
累計読者数3
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 53/100
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この本について
仕事で判断に迷ったときや、人間関係で「どちらが正しいんだろう」と考え込みすぎて疲れることがあります。自分の中の基準がぐらついている感じがして、でも何かに寄りかかるとそれはそれで違和感がある……。そんな宙ぶらりんな状態って、意外と日常で起きがちです。 この本を読んで意外だったのは、東洋思想がその「揺らぎ」をそのまま扱ってくれるところでした。たとえば龍樹が説く“有でも無でもない”という見方は、物事を実体として握りしめようとする癖をふっと緩めてくれます。また、唯識の「認識のループ」という説明に触れると、自分が“見えていると思っているもの”がどれだけ主観に支えられているかに気づけて、不必要に思考に絡め取られにくくなる感覚があります。さらに、八正道や菩薩の心構えの章では、極端に走らず日々の行動ベースで態度を整えるヒントが見つかりました。スローガン的な「正しく生きよう」ではなく、目線の置き方や判断の仕方の変化につながるところが実用的です。 哲学書というより、「迷いの扱い方をいろんな角度から見せてくれる入門書」に近いので、考えすぎて疲れやすい人や、正しさに振り回されがちな人にはとくに刺さると思います。
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出版社による紹介
センター試験「倫理」の厳選26問を導入に、インド・中国・日本をまたぐ東洋思想の流れをわかりやすく説く。本書が扱うのは、孔子から老荘、孟子、朱子学まで。最澄に空海、法然に道元まで。本居宣長から石田梅岩、吉田松陰まで。そして福沢諭吉に漱石、西田幾多郎までを網羅! 重要な思想家を扱った問題にチャレンジし、明快な解説とイラストを楽しむうちに、思想のポイントが東洋でどう受け継がれていったかというダイナミックな流れが理解でき、基本知識が確実に身につく。学生のみならずビジネスパーソンの学び直しに最適。西洋思想史を扱った『試験に出る哲学』(2018年刊行)とあわせて読みたい一冊。
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