
サラリーマンを「副業」にしよう
俣野 成敏
President Inc / 2020-06-29
この本について
「会社の給料だけに振り回されている感じが抜けない」「副業に興味はあるけれど、何から始めればいいのか全然わからない」。そんな声をよく聞きます。実際、僕自身もずっと同じ場所で悩んでいました。働き方を変えたい気持ちはあるのに、踏み出す材料がないまま時間だけが過ぎていくあの感じです。 この本が面白いのは、「副収入を得よう」みたいな話にとどまらず、収入源の比重そのものをどう組み替えるかまで描いているところです。ただ稼ぐだけではなく、サラリーマン一本に頼っている状態からどう抜け出すか、具体的な行動の順番が示されている。しかも、抽象的な根性論ではなく、見込客リストのつくり方や、試食となる情報の渡し方、さらには「自分の好みを仕事に持ち込まない」というマーケットインの視点まで、けっこう手触りがあります。特に、過去の自分をペルソナにするという話は、「なぜ発信が刺さるのか」を腑に落としてくれました。 もう一つ、読んでいて救われたのは、“自分がすでにやっている雑談”みたいな行動に価値が生まれる可能性があると示してくれた点です。話し方や伝え方を整えれば、それすら仕事になり得る。副業というと特別なスキルを探しに行きがちですが、日常の延長線に種があるかもしれない、と思えるのはけっこう大きいです。 「収入を一本から複数にしたいけれど、何を拠点に動けばいいかわからない人」には特にしっくり来ると思います。僕も読みながら、今の働き方がどれだけ“偶然の一本足”で立っていたのかをあらためて思い知らされました。副業をやる・やらないの前に、自分の収入の構造を一度見直したい人に向いている一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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