
アメリカの制裁外交 (岩波新書)
杉田 弘毅
岩波書店 / 2020-02-20
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推定読了時間 約2時間54分
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この本について
外交や安全保障のニュースを見るたびに、「なんでこの国はこう動くんだろう」と腑に落ちないまま流してしまうことが多いですよね。力の論理とか、国際秩序とか言われても、結局のところ各国の思惑がどう絡んでいるのか見えにくいままになる。僕も同じで、そのもやっとした感覚を抱えたまま、表面的な理解で済ませていたところがありました。 この本は、そんな霧が一気に晴れていく感じがある一冊でした。特に読者の方が保存していた部分を見ると、刺さっていたのは「金融制裁って結局どう成立していて、どこまで強いのか」という点や、「米国の例外主義がなぜ国際秩序の扱いに影響するのか」といった背景の部分なんですよね。たとえば、ドルを使わせないという一見シンプルな仕組みの裏に、ニューヨーク連銀や基軸通貨の構造がどう結びついているのかが具体的に描かれるので、ニュースの裏側の“配線図”がやっと見える感覚があります。また、制裁が強力であればあるほどブーメランのように米国自身を蝕むという指摘は、力の行使のリスクを現実的に捉えるうえで大事な視点でした。 国際政治を専門にしていなくても、「世界の動きがどう自分の生活とつながっているのか」を実感したい人には特に刺さると思います。抽象的な善悪ではなく、実際に起きた出来事の積み重ねから、制裁外交という“もうひとつの戦争”がどう動いているかを現実的に理解できる一冊です。
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出版社による紹介
米外交は経済制裁、特にドル覇権を背景とする金融制裁を抜きには語れない。しかも北朝鮮やイランなどの敵対国やテロ集団にとどまらず、根拠法の「国外適用」により第三国の企業や個人も制裁の対象になり得る。なぜ経済制裁は多用されるのか。それは世界に、そして自国に何をもたらすのか。「米国第一主義」の内実を抉る渾身の一冊。
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