
自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊 上
ダロン アセモグル, ジェイムズ A ロビンソン, and 櫻井 祐子
累計読者数4
平均ハイライト数 54件/人
star総合評価 66/100
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この本について
「国家って結局、強ければいいのか、弱ければいいのか」みたいなモヤモヤって、ニュースを見るたびに湧いてきませんか。強権も嫌だし、国家不在の無秩序も怖い。どっちにも転びうる世界で、じゃあ自分の暮らしや選択はどこに位置づくのか……と考え出すと、けっこう足が止まります。 『自由の命運』は、その行き場のない不安に少しだけ輪郭を与えてくれました。専横国家の恐怖と、国家不在の暴力の間にある「狭い回廊」という考え方は、自分がいま見ている状況をどう整理すればいいのかを静かに教えてくれます。自由は点ではなくプロセスで、社会と国家が互いに足枷をはめ合いながら前に進むしかない、という視点は、目の前の問題を短期の善悪で判断しがちな自分の癖をほぐしてくれました。また、規範の檻や、弱い国家が生む別のかたちの支配など、一見「無害」に見える環境がどう人の選択肢を奪うのかも丁寧に描かれていて、日常の判断にも意外なところで効いてきます。 いまの社会の仕組みにモヤっとしている人ほど、静かに刺さる本です。
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