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〈私〉を取り戻す哲学 (講談社現代新書)

〈私〉を取り戻す哲学 (講談社現代新書)

岩内章太郎

講談社 / 2023-12-14

累計読者数23
平均ハイライト数 18.6件/人
推定読了時間 約2時間53分
star総合評価 59/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%

この本について

最近、情報に振り回されている感じが抜けなくて、「何を信じて、どう判断すればいいんだろう」と立ち止まる瞬間が増えていました。相手の言い方ばかり気になったり、誰かの“正しそうな意見”に寄せて自分の感覚を後回しにしてしまったり。そういうとき、自分の内側がスカスカになっている気がするんですよね。 『〈私〉を取り戻す哲学』は、そのスカスカを力づくで埋める本ではなく、まず“どこからズレているのか”を静かに照らす本でした。たとえば、「事実って結局どこにあるのか」という混乱に対して、世界の前に立つ〈私〉の意識そのものを見直すところから始めてみよう、と促してくる。あるいは、人間関係の不快を避けすぎると関係自体が浅くなる、と指摘されると、自分がどこで逃げ腰になっていたかが少しだけ見えてくる。著者自身の後悔や迷いが誠実に語られているので、こちらも素直に読み進められました。 結局のところ、この本は「正しい答え」を渡してくれるというより、判断の起点になる〈私〉をどう整えるかを一緒に考えてくれる感じがあります。相対主義に疲れたけれど、単純な正解にも飛びつきたくない。そんな人にはちょうどいい距離感の本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

電車の中や部屋の中、気が付けばいつもスマホをスクロールしている。本当は何が知りたいのか、自分に何が必要なのかわからないままSNSの世界に浸り続け、気が付けば自分自身を見失ってしまった――。 スマホ時代の過剰な繋がりによって失われた〈私〉を私たちはどうやって取り戻すのか。気鋭の哲学者による現代を生き抜くための思考法! 【本書の主な内容】 第1章 デフォルトの〈私〉 ――――動物になるか、善い人になるか ・ミニオンズの憂鬱 ・パッケージ化された善に警戒せよ ・目を閉じて、〈私〉の声を聴く 第2章 〈私〉を取り戻すための哲学的思考 ・「新デカルト主義」宣言 ・判断しなくてよいという判断 ・批判的思考のプロトタイプ 第3章 ポスト・トゥルースを終わらせる ・SNSを気にする学生 ・「正しさをめぐる争い」は終わりにする ・陰謀論は理性と情動に訴える 第4章 ネガティブなものを引き受ける ・対話とネガティブ・ケイパビリティ ・アルゴリズムと自己消費 ・「弱いロボット」から考える
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