
野村メモ
野村克也
日本実業出版社 / 2018-12-20
この本について
仕事が立て込んでくると、考える時間がどんどん削られて「結局、今日も流されただけだったな…」みたいな日が続くことがあります。準備も振り返りも大事なのは分かっているのに、気づけば後回し。自分の判断が浅くなっている気もするし、どこでつまずいているのかも見えなくなる。そんなモヤモヤを抱えている時に、『野村メモ』の言葉はかなり効きます。 この本が教えてくれるのは、特別な才能とか劇的な工夫よりも、「情報をためて、考えて、また試す」という地味な循環の強さです。たとえば、ミーティングの話をメモして後で読み返すだけで、同じミスが減る。好不調の理由を書き残しておけば、不調の出口を自分で見つけやすくなる。三ヶ月やって成果が出なくても、四ヶ月目から効きはじめることもある。こういう“時間を味方につける考え方”は、焦って空回りしがちな時ほど染みます。 さらに、野村さんが繰り返し語っているのは、過去のメモを絶対視しない姿勢です。積み上げたデータは参考でしかなく、「進化しているのは自分だけではない」という前提で目の前の状況を更新し続ける。その柔らかさを持てると、準備や反省が単なる義務ではなく、自分の判断力を育てる作業として捉えられるようになっていきます。 地道なことを続けたいのに折れやすい人、自分の成長の軸をつかみ切れずにいる人には特に刺さると思います。大げさな成功論ではなく、「明日ひとつ、観察することが増える」ような小さな変化を積み上げたい時に手元に置きたくなる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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