
壁の花の小さな嘘 (ラズベリーブックス)
ステイシー・リード、細田利江子
竹書房 / 2020-10
累計読者数4
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約8時間37分
star総合評価 45/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 63%
この本について
忙しさに追われていると、自分の感情がどこか薄くなっていく瞬間ってありますよね。喜びも不安も“処理”してしまって、じっくり味わうことがなくなるというか。そんな時に、ふと物語の世界に触れると、普段置き去りにしている感覚がゆっくり戻ってきたりします。 『壁の花の小さな嘘』を読んでいて感じたのは、読者が保存している箇所の多くが、豪奢な調度や衣装の描写に向いていることでした。ただの背景じゃなくて、キティが踏み段を降りるときの緊張や、初めて足を踏み入れる空間の圧に押される気持ちが、細部の描写によって静かに伝わってくるんですよね。大理石の床、青と銀のシルク、重いカーテン。外側のきらめきが、彼女の内側の心細さを引き立てている感じがして、読んでいて思わず息を合わせてしまいました。 派手な展開で押すタイプの作品ではないですが、環境の描き込みがそのまま人物の心の揺れにつながっていて、読む側もその空気の重さや温度を自然に受け取ることができます。慌ただしい日常とは違う速度で誰かの感情に寄り添える時間がほしい人には、とても向いていると思います。 「丁寧に描かれた世界にしばらく避難したい人」に刺さる一冊です。
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開始終了
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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出版社による紹介
父親を亡くし、23歳という若さで一家の大黒柱を務めるキティは壁の花。
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