
逆説の日本史23 明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎 (小学館文庫)
井沢元彦
累計読者数3
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star総合評価 43/100
boltライト読書型
この本について
仕事でも日常でも、「自分の判断ってどこまで自分のものなんだろう」と迷う瞬間ってありますよね。勢いのある言葉に流されたり、勉強したはずなのに大事な“常識”を見落としてしまったり。歴史を振り返ると、そういう人間の弱さや偏りがそのまま社会の動きに反映されていたんだな…と感じることがあります。 『逆説の日本史23』を読んでいて強く刺さったのは、学問やイデオロギーに染まりすぎることで、かえって物事の本質を見失ってしまう人たちの姿でした。朱子学に固執して戦場で判断を誤る武士、理論だけで動いて流血に耐えられなかった福澤諭吉、権威ある“菊ブランド”の前で声を上げられない兵士たち。どれも今の私たちが直面している問題と地続きで、「知識の多さ=正しさ」ではないことを静かに突きつけてきます。 同時に、明治維新を支えた草の根の力や、庶民の現実感覚が歴史を動かした場面も描かれていて、複雑な時代でも、人は自分の感覚で判断してきたんだと少し救われる気持ちにもなりました。歴史書というより、自分の思考のクセを見つめ直すための材料が詰まっている本です。 物事を“客観的に見ているつもり”の人ほど、逆にぐらつくところがあるかもしれません。そんな方にこそ刺さる一冊だと思います。
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