
小さな宇宙ベンチャーが起こしたキセキ
永崎 将利
この本について
最近、「自分はこのままでいいんだろうか」とふと立ち止まる瞬間が増えていませんか。道が見えない時の焦りって、忙しさとはまた別の疲れを運んでくるものだなと、僕自身よく感じます。何か大きな一歩を踏み出したい気持ちはあるのに、やりたいことがはっきりしない。そんな宙ぶらりんな時間がいちばんしんどいんですよね。 この本は、まさにその“宙ぶらりん期”を真正面から描いています。著者は大企業にいながら「このままでは大企業病にかかってしまう」という不安を抱え、縁と運に流されるように宇宙産業へ飛び込んでいきます。格好いいサクセスストーリーではなく、出資者との決裂や、自分の無力さに押しつぶされそうになる場面も遠慮なく書かれていて、「ああ、人ってこうやって迷いながら進むんだよな」と肩の力が抜けるんです。そして、お金に対する意識の変化や、自分が本当に信じられる相手を選ぶ重要さなど、読みながら現実的な視点がじわっと積み上がっていく。 特に、「やりたいことは簡単に見つからなくていい。でもどう生きたいかは自分で決められる」という一節は、焦りっぱなしの日々にちょっとした灯りを置いてくれます。大きな覚悟を抱けなくてもいいし、立派な理念がなくてもいい。ただ、自分が惚れ込めるものや人を選び、そこに誠実でいること。その積み重ねで前に進めるんだと、静かに背中を押してくれる一冊です。 将来の形が見えなくて苦しい人、自分の力を試したい気持ちがどこかでくすぶっている人には、とくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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