
余命3000文字 (小学館文庫)
村崎羯諦
小学館 / 2020-12-13
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約3時間18分
star総合評価 16/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 10%
この本について
最近、日常がうまく噛み合わないというか、気持ちがふっと宙ぶらりんになる瞬間がありませんか。忙しすぎるわけでもないのに、心だけ置き去りになっているようなあの感覚です。僕もそういう時期が続いていて、長編を読む気力もなく、かといってSNSを眺めても余計に落ち着かない。そんな隙間みたいな時間に、ふと手に取ってちょうどよかったのが「余命3000文字」でした。 この本は、ショート・ショートの連作で、一つひとつがすぐ読み終わるのに、読み終わった後に妙な余韻だけが残ります。たとえば、彼氏がサバ缶になる話。冷静に考えると意味がわからないのに、読んでいると「世界って、案外こういう理不尽さでできてるよな」と妙に納得してしまう。感動するほどドラマチックではないけれど、日常の地面が一瞬だけカクッとズレるあの感じが、かえって気持ちを軽くしてくれるんです。また、短さゆえに読み手の想像が入り込む余白があって、自分の抱えているモヤモヤがそこに勝手に投影されるのも、この本の効き方だと思います。 日常のテンションは保ちたいけど、重い物語に踏み込む気力まではない。そんな「今日はこれくらいでいい」が許される本を探している人には、ちょうどいい一冊です。
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出版社による紹介
5分で読めて、あっと驚き、わっと泣ける。 「大変申し上げにくいのですが、あなたの余命はあと3000文字きっかりです」ある日、医者から文字数で余命を宣告された男に待ち受ける数奇な運命とは――?(「余命3000文字」)。 「妊娠六年目にもなると色々と生活が大変でしょう」母のお腹の中で六年も引きこもり、ちっとも産まれてこようとしない胎児が選んだまさかの選択とは――?(「出産拒否」)。 他、「彼氏がサバ缶になった」「不倫と花火」など、書下ろしを含む全26編を収録。 摩訶不思議な世界で描かれる涙と笑い、そしてやってくる“どんでん返し”。著者渾身のデビュー作! 『小説家になろう』発、年間純文学【文芸】ランキング・第1位(2020年8月26日獲得)作品、待望の書籍化!
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