
暴君 シェイクスピアの政治学 (岩波新書)
スティーブン グリーンブラット and 河合 祥一郎
岩波書店 / 2020-09-18
累計読者数4
平均ハイライト数 15.5件/人
推定読了時間 約3時間8分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
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この本について
最近、「なんであんな人が支持されるんだろう」とか、「気づいたら空気が一方向に流れていて怖い」と感じる瞬間が多いです。政治の話というより、自分の職場やチームでも似たようなことが起こるので、避けて通れないテーマなんだと思います。 『暴君 シェイクスピアの政治学』を読んでおもしろかったのは、暴君そのものよりも、「なぜ周りがそれを受け入れてしまうのか」という視点がずっと丁寧に追われているところです。無名の大衆がいつの間にか利用されていく流れや、噓と分かっていても群衆が指摘者を黙らせてしまう場面は、舞台の話なのに妙に現実に近い。自分も環境によっては同じ動きをしてしまうんじゃないかと、ちょっと冷やっとします。 もうひとつ刺さったのは、暴君の誕生に“個人の性質”と“社会の脆さ”が同時に絡むという描き方です。リチャードの内面の不安や歪みが、周囲の共謀や諦めと組み合わさって国を壊していく。そのプロセスを距離を置いて眺めることで、いま直面している混乱も少し整理して見られるようになる気がしました。 権力の話に興味がある人だけでなく、「場の空気に飲まれがちな自分が怖い」と感じる人に静かに響く本だと思います。
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出版社による紹介
政治は行き詰まり,人々は裏切られることに慣れ,経済的困窮はポピュリストの怒りをあおり…….なぜ国家は繰り返し暴君の手に落ちるのか.暴君と圧政誕生の社会的,心理的原因を探り,絶対的権力への欲望とそれがもたらす悲惨な結末を見事に描いたシェイクスピアが現代に警鐘を鳴らす.
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