![文藝春秋2021年3月号[雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/91tt9smmL4L._SY500.jpg)
文藝春秋2021年3月号[雑誌]
藤原正彦、角田光代、片山杜秀、船橋洋一、羽田圭介、塩野七生、橘玲、小川洋子、西川美和、吉田修一、林真理子、佐藤優
この本について
最近、社会のニュースを見るたびに「なんでこんな意思決定になるんだろう…」とか、「仕組みとして正しいことが分かっているのに、現場はなぜ動けないんだろう」というモヤモヤがたまっていきます。個人の頑張りでは触れられない“見えない壁”みたいなものがある気がして、その正体がつかめないまま日々が過ぎていく感じです。 文藝春秋2021年3月号の特集を読むと、その壁の輪郭が少し見えるようになります。たとえば、危機になるほど“村社会の論理”が強まって外に向き合えなくなること。感染症専門家ですら医療行政に遠慮して、持ち場を狭くしてしまう構造。あるいは、学校という制度が「家庭の格差を一度リセットする装置」として成立してきたという視点。どれもニュースでは拾えない、人間の判断や組織のクセそのものに踏み込んでいて、読んだあと「なるほど、だから動かないのか」と腑に落ちる感覚がありました。 具体的に効いてくるのは、まず“構造として何が詰まっているのか”が分かること。それから、歴史や制度を「人がつくったもの」としてとらえ直せるので、私たち自身がどう関わるかを考える余地が生まれます。そして、医療体制をアリーナ方式で動かす提案のように、理想論ではなく実務的な“別の選択肢”を提示してくれるのもありがたいところです。煽りでも希望論でもなく、現実の中で動かせる部分を探す視点が静かに残ります。 社会の仕組みの“詰まり”に理由を求めたい人に刺さる号だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの57%が集中しています。
読書の順序
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