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ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る (文春新書)

ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る (文春新書)

内田 舞

文藝春秋 / 2023-04-20

累計読者数18
平均ハイライト数 12.6件/人
推定読了時間 約3時間4分
star総合評価 58/100
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この本について

最近、誰かの発言に過剰に反応してしまったり、自分の感情の出どころがよくわからないまま疲れていく感じがありませんか。僕も同じで、気付くと「相手の意図」より「自分の中の前提」に振り回されてしまうことがあります。 この本が助かったのは、感情に押し切られそうなときに一度立ち止まって「再評価」するという視点を、現実の場面と結びつけて語ってくれているところです。子どもとのやり取りや、社会の分断、無意識の偏見など、一見まったく違う問題が「自分の心の動き」とつながっていることが腑に落ちました。また、努力しても結果が報われない局面でも、「馬から降りない」ように少しずつ続ける意味を、過剰に励まさず淡々と示してくれるところが心に残ります。 もう一つよかったのは、「勘」と「エンパシー」は派手な才能ではなく、経験を積み重ねることで育つと書かれていた点です。誰かを急いで裁くより、相手の背景を想像する余白を持つ。その小さな姿勢が、日々のしんどさと社会のギスギスの両方をやわらげていくのかもしれません。 他人の声に自分の声がかき消されがちな人、感情に振り回されやすい人には、静かに効いてくる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ハーバード大学医学部准教授による現代社会への処方箋 炎上や論破ゲームに乗らず、分断と差別を乗り越えるためには。ハーバード大学准教授で小児精神科医・脳科学者でもある著者が、心と脳のメカニズムに立ち戻り、激動の時代のアメリカ社会の変化を捉え、三人の子供を育てる母親の立場から考える希望の書。 プロローグ 妊婦のワクチン啓発で気づいたThemとUs 第�T部 炎上はなぜ起きるのか 第1章 脳科学で考える炎上のメカニズム 第2章 炎上への処方箋 第�U部 差別と分断を乗り越えるために 第3章 子どもに学ぶ同意とアドボカシー 第4章 マイクロアグレッション ムズムズした気持ちに名前がつくことで 第5章 アメリカ社会の差別から学ぶ アジア人男性とハリウッド 第6章 ベトナム帰還兵との対話 ThemとUsは簡単には分けられない 第7章 沈黙を破る 「沈黙は共犯」の後で 第�V部 女性小児精神科医が考えた日本社会への処方箋 第8章 子どものメンタルヘルスに向けられる偏見に打ち勝つ脳科学 第9章 女性を苦しめる労働環境は男性をも苦しめる 第10章 「母」への眼差し、女性の身体の自己決定権 エピローグ ラジカル・アクセプタンス ソーシャルジャスティスを育てるために
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