ヨムナビ
はじめての動物倫理学 (集英社新書)

はじめての動物倫理学 (集英社新書)

田上孝一

集英社 / 2021-03-17

累計読者数8
平均ハイライト数 24件/人
推定読了時間 約2時間55分
star総合評価 67/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 44%

この本について

動物について考えるとき、「好きだから大事にしたい」と思う一方で、日常の行動はそこまで変えられていない…そんな距離感にちょっと罪悪感を覚えることがありました。感情だけでは動けないし、かといって合理性だけで割り切るのも違う気がする。このモヤモヤにどう折り合いをつければいいのかずっと迷っていました。 『はじめての動物倫理学』は、その迷いを“整理してくれる”タイプの本でした。たとえば、倫理と法律の関係を切り分けて「どこまでが強制で、どこからが自発的な選択か」を見せてくれるところ。あるいは、功利主義・義務論・徳倫理という三つの視点を行為の基準として並べて、動物との関わりをどう判断するのかを具体的に考えさせてくれるところ。そして何より、動物を権利の主体とみなすための条件を淡々と説明してくれるので、「感情論じゃなくて、理由があって考える」という姿勢に自然と引き戻されます。 読み終わって残ったのは、「完璧にはできないけど、平均的な努力でできることは確かにある」という感覚でした。自分を責めるでもなく免罪符を求めるでもなく、現実的な線引きを探したい人に静かに効く本です。動物をめぐる判断にいつも迷ってしまう人に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ベジタリアンやビーガンといえば、日本ではいまだ「一部の極端な偏った人」と思われる風潮があるが、世界では、肉食と環境問題は密接にリンクした問題として認識が広まっている。動物倫理学は功利主義の立場から動物解放論をうたうピーター・シンガーを嚆矢とし、1970年代から欧米で真剣な議論と研究が積み重ねられ、いまや応用倫理学の中で確固とした地位を占めるに至った。本書は倫理学の基礎に始まり、肉食やペットなど具体的な問題を切り口に、いま求められる動物と人間の新たな関係を問う、動物倫理学の入門書である。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要