
オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと
近藤 弥生子
累計読者数4
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star総合評価 35/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、誰かと協力したいのに、うまく言葉が届かなかったり、話し合いがただの我慢大会みたいになったりすることがあります。相手を動かそうとすると、こっちも力が入ってしまって、結局いい形にならない…そんなモヤモヤを抱えている人は多いと思います。 この本で印象的なのは、「自分が人を説得しなくていい」という視点でした。オードリー・タンのやり方は、まず相手の話を“完全な形で聴く”ところから始まります。自分の意見を通す前に一度止まって、相手が何を大事にしているのかを受け取る。たったこれだけで、場の空気が少しやわらぐ感覚がありました。また、Ubuntuの精神のように、能力の違いを前提にして、助け合うことで結果をつくるという考え方は、自分の「頑張れば何とかしないといけない」という思い込みをゆるめてくれます。 さらに、台湾の歴史や『返校』の描写を通して、対話が簡単ではない状況でも、どうやって開かれた場をつくろうとしてきたのかが伝わってきます。理想論ではなく、現実の中で小さな工夫を積み重ねてきた人の言葉なので、肩に力を入れずに読めました。 無理に前向きになれ、と言われるのが苦手な人や、「対話ってどう進めればいいんだろう」と静かに悩んでいる人に刺さる一冊だと思います。
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