
最強のエンジニアになるための話し方の教科書
亀山 雅司
マネジメント社 / 2020-03-01
この本について
会議のたびに「なんでこんなに話がかみ合わないんだろう」と感じること、けっこうありますよね。相手が何を大事にしているのか読めないし、こちらの意図もうまく届かない。正しいことを言っているつもりなのに、場がギスギスするだけで前に進まない。自分も同じことで悩んでいて、どうにかならないのかと思って手に取ったのがこの本でした。 読んでみて一番救われたのは、「価値観はほぼ偶然で決まる」という視点です。良い悪いのジャッジからいったん離れて、「相手がそう考えているという事実に同意する」だけで、話が驚くほど前に動きやすくなる。さらに、会話の最初に範囲と目的を枠取りしておくと、相手の責任が曖昧に膨らまず、無駄な防御反応が消えていく感覚がありました。攻めるのではなく、「一緒に目的地に行くためのナビ」をするように話すイメージです。 もう一つ気づきとして大きかったのは、うまくいったときこそ「なぜ」を聞くこと。失敗理由ばかり深掘りしていた自分には新鮮でした。成功したときの思考の流れを言語化できると、相手も自分も次の一手が見えやすくなるんですよね。話し方の技術というより、チームで前に進むための環境づくりに近い感覚でした。 正しさの押し付け合いに疲れた人や、「エンジニア同士なのに意思疎通が難しい」と感じている人にはとても刺さると思います。自分の話し方を大きく変えなくても、会話の“入り口”を少し工夫するだけで、仕事の景色が結構変わる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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