
ストーリーのつくりかたとひろげかた (星海社 e-SHINSHO)
イシイジロウ
この本について
物語をつくるとき、「自分はいま何に迷ってるんだろう…」って手が止まる瞬間があると思います。プロットが固まらないとか、テーマが曖昧なまま進めてしまうとか、キャラクターの感情の流れを自分でも掴みきれていない感じ。自分もそういうところで何度もつまずいてきました。 『ストーリーのつくりかたとひろげかた』が効くのは、その迷いの正体をかなり具体的に言語化してくれるところです。たとえば「プロットは感情の設計図であって、そこにアイディアを書き込んでごまかすと後で壊れる」という指摘は、思い当たる人が多いはずですし、「わかりやすさは結果として面白さにつながる」という話は、作り込みが空回りするときの軸として扱いやすいです。さらにミステリーなら“驚きたい”のか“自分で解きたい”のか、といった設計意図の違いまで整理してくれるので、作品の骨格が急にクリアになります。 もうひとつ地味に救われたのは、テーマを「作品に何を思わせたいか」というレベルまで噛み砕いてくれている点でした。抽象的なスローガンじゃなくて、現場で共有できる“設計意図”として扱う。これがあるだけで、シナリオ会議の空回りが一気になくなる感覚があります。 物語づくりの技術書は抽象論になりがちですが、この本は“何に迷いが生まれやすいのか”の解像度がとにかく高いです。ゲームでも小説でも、構造から考えたいタイプの人には強く刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
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