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生の短さについて 他二篇 (岩波文庫)

生の短さについて 他二篇 (岩波文庫)

セネカ and 大西 英文

岩波書店 / 2012-11

累計読者数63
平均ハイライト数 72.2件/人
推定読了時間 約6時間19分
star総合評価 70/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

時間の使い方がずっと下手なまま大人になってしまった感じがあって、仕事が立て込むわけでもないのに「今日は何をしたんだっけ」とぼんやり終わる日があります。焦るほど予定を詰めるのに、いざ時間ができるとどう扱っていいのか分からなくなるあの感じ。おそらく、抜粋の多くに反応している方も、似たようなモヤモヤを抱えているんじゃないでしょうか。 セネカの『生の短さについて』は、時間管理のコツを教えてくれる本ではなくて、自分が日々どんな態度で時間に接しているのかを静かに突きつけてきます。「誰もが他人のために自分を費やしている」「閑暇を享受しているという自覚が必要」という指摘は、忙しさの質を見直すきっかけになりますし、「今を生きる」という言い古された言葉を、逃避ではなく“継続する現在”として捉え直す視点もあります。未来ばかり見て現在を疎ましく思う癖に気づくと、行動よりもまず姿勢が変わる感覚があります。 そしてこの本の魅力は、セネカ自身が病弱で、理想に届き切れない自分と格闘していたという点にあります。読む側も背筋を正されるというより、「自分も途中にいるだけだ」と少し呼吸がしやすくなる。失われた時間は返ってこないけれど、残された時間の扱い方は変えられる、その当たり前をちゃんと受け取らせてくれます。 未来に急かされて現在が薄くなる人、自分の時間がどこか他人事になっている人には、特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

生は浪費すれば短いが活用すれば十分に長いと説く『生の短さについて』。心の平静を得るためにはどうすればよいかを説く『心の平静について』。快楽ではなく、徳こそが善であり、幸福のための最も重要な条件だと説く『幸福な生について』。実践を重んじるセネカ(前四頃‐後六五)の倫理学の特徴がよく出ている代表作三篇を収録。新訳。

目次

生の短さについて 心の平静について 幸福な生について 解説
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