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人生の短さについて

人生の短さについて

セネカ and 浦谷 計子

PHP研究所 / 2009-02-20

累計読者数6
平均ハイライト数 14.3件/人
推定読了時間 約1時間54分
star総合評価 48/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%

この本について

忙しくしているはずなのに、ふと夜になると「今日、自分の時間ってあったっけ?」とモヤっとすることが増えてきました。人の予定に合わせて動いて、仕事に追われて、気づけば一週間が一瞬で消える。なのに、何を積み上げたかと言われるとよく分からない。そういうとき、この本の言葉がなぜか胸に残りました。 セネカは二千年前の人なのに、今の私たちの生活をそのまま見ていたのかと思うほど鋭いです。「多忙に過ごしている人は、頭が成長しないまま老いに不意打ちを食らう」とか、「他人に人生を奪われていることに気づかないまま終わる」とか、読みながら耳が痛い場面が多い。でも同時に、ただ叱ってくるわけじゃなくて、時間を取り戻すための視点を静かに置いていってくれる感じがあります。たとえば、過去の時間はいつでも自分のものになるという考え方や、毎日を「最後の日のように扱う」という意識の持ち方は、翌日の予定をひたすら詰め込みがちな自分の癖を見直すきっかけになりました。 未来の計画を立てるより、今日の一日をどう使うかのほうが大事なんだろうな、と腑に落ちたのはこの本のおかげです。長く生きるかどうかは運ですが、自分の時間を自分のために使えるかどうかは、少しだけ工夫で変えられる。そんな当たり前を、丁寧に思い出させてくれます。 日々の忙しさに「このままで大丈夫なのか」と薄く不安がある人にこそ、静かに効いてくる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

セネカは、二千年前の古代ローマ帝国を生きた思想家です。ストア派の哲学者にして詩人・劇作家でありながら、政治の世界にもかかわって皇帝ネロの教育係を務め、最期はその教え子に自死を命じられるという、波瀾万丈の生涯でした。多くの哲学書簡やエッセイを残しています。本書「人生の短さについて」は時間の大切さがテーマです。人生は短いと嘆く人間は多いが、それは、その人が短くしているからだ、とセネカは言います。無意味なことにかまけていると、人生などあっという間に過ぎ去ってしまう、自分自身と向き合おうともしないで、年老いてから、まっとうな生き方をしようとしても手遅れなのだ、と。多忙なあまり自己を見失っている現代の私たちが、胸に刻むべき警句に溢れています。本書では、現代の日本人がすんなりと読み通せる、それでいて古典の風格を損なわない新訳をめざし、さらに文章を短く区切ることで、読了の負担を減らす編集を施しました。 【PHP研究所】
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