
100案思考 「書けない」「思いつかない」「通らない」がなくなる
橋口幸生
マガジンハウス / 2021-04-15
この本について
アイデアを出そうとして手が止まる時って、「自分にはセンスがないのかも」とか「これを出して笑われたらどうしよう」とか、妙な不安が先に立つことが多い気がします。僕も会議で沈黙してしまった帰り道に、なんとも言えない敗北感を抱えることがあります。でも実際は、アイデアそのものよりも“出し方”や“見方”でつまずいているだけなんですよね。 『100案思考』を読んで強く感じたのは、著者が「観察」や「インプット」をすごく等身大に語ってくれるところです。勉強っぽく気負う必要はなくて、目に入ったものをただ拾い上げればいい。そのうえで、いいアイデアかどうかは主観ではなく基準で判断する、と切り離してくれる。この距離感があるだけで、手が動きやすくなるんです。また「つまらない案も書けない人に、いい案は書けない」という話も、ちょっと刺さりました。量を出すことへの後ろめたさが薄れて、まず書くことに気持ちを向けられるようになります。 さらに個人的に救われたのは、「部下がアイデアを出さないのは環境かもしれない」という指摘です。心理的な安全性というと大げさに聞こえるけれど、要はリーダー側が“どんな案でも受け止める姿勢”を見せているかどうか。これは自分にも心当たりがあり、職場の空気を見直すきっかけになりました。 アイデアに自信がない人より、「自分の好き嫌いで判断してしまいがちな人」や「手は動かしたいのに重くなる人」にこそ刺さる本だと思います。抽象的な勇気づけではなく、明日からの行動がちょっと変わるタイプの実用書です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
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