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まちカドかがく (ネコノス文庫)

まちカドかがく (ネコノス文庫)

市原 真、サンキュータツオ、牧野 曜

ネコノス / 20210525

累計読者数3
平均ハイライト数 17.7件/人
推定読了時間 約10時間53分
star総合評価 58/100
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この本について

どうしてあの会話は通じるのに、こっちの会話は噛み合わないんだろう。人との距離感や、漫才の「面白い/面白くない」も、言葉の扱い方ひとつで変わるのに、その正体がいつも霧みたいにぼやけている。日常で感じるこの手のモヤモヤを、軽いフィーリングではなく、ちゃんとした言葉で見直したくて読みました。 『まちカドかがく』が面白いのは、会話の裏側にある前提や、笑いを支えるロジックを、専門書みたいに堅くならずに説明してくれるところです。たとえば「庭に水まいてよ」「朝、雨降ったじゃん」がなぜ会話として成立するのかとか、「ツッコミがいつから常識代表じゃなくなったのか」とか、普段は流してしまう“当たり前”をいったん止めて、別の角度で見せてくれる。読んでいると、自分がどれだけ言葉の流れに無自覚に乗っていたかに気づかされます。 もうひとつ効いたのは、上下とか正しさの基準ではなく、「相手の土俵に立つ」コミュニケーションの視点です。数の論理で押し切るツッコミと、相手を五歳児みたいに丁寧に扱うツッコミとでは、同じ“指摘”でも意味がまったく違う。日常の人付き合いでも、その差がそのまま出るなと思いました。 言葉の流れ方に違和感がある人、会話が時々しんどい人、あるいはお笑いの「なんで面白いのか」をちゃんと理解したい人にはかなり刺さる本だと思います。自分の中のモヤモヤに、少し輪郭がつきました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

 ポッドキャストの人気サイエンス・トーク番組『いんよう!』から生まれた同人誌『まちカドかがく』。2020年秋の文学フリマで発売され、即完売した伝説の同人誌が、文庫になって再登場。牧野 曜、市原 真による小説やサンキュータツオによる「お笑い文体研究」など専門的な話題を興味のない人へ届ける『いんよう!』ならではの、ユニークな世界がぎっしり詰まったファン必読の一冊。三人による文庫版だけの特別鼎談も収録。 『この本の表紙のデザインも細胞システムを模しています。 番組内で「まちカドかがく」というコーナーを作って、「街角に転がっている現象を、こういう科学的な視点で見たらおもしろいですよ」といったメールを聞いてくださっている人たちから募集しようとしたのですが、いかんせん私自身いい例を思いつかず、あるのかないのか分からないコーナーになってしまっています。(中略)いただいた素晴らしい原稿を読んで、本当に嬉しくて、びっくりして、「まちカドかがく」の意味を、非論文的、非アカデミア的な知的好奇心の発露、というふうに拡張するならば、このタイトルはぴったりだと思っています。』(牧野曜/編集後記より)

目次

ブラーファ少女とクローラガール / 牧野曜 いんよう!同人誌鼎談 Fiction Fixed, plot embedded (FFPE) / 市原真 POISON GIRL BAND研究~サンキュータツオのお笑い文体論~ / サンキュータツオ
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