
資源争奪の世界史 スパイス、石油、サーキュラーエコノミー (日本経済新聞出版)
平沼光
日経BP / 2021-05-26
この本について
エネルギーの話って、どうしても「自分には遠い世界だな…」と感じがちですが、仕事で判断に迷う場面や、ニュースを見てモヤモヤする時って、結局こういう“背景の動き”がわかっているかどうかで捉え方が変わるんですよね。特に再エネやサーキュラーエコノミーの話題は耳に入ってくるのに、実際の現場で何が起きているのかがつかみづらい。僕自身もそこがずっと引っかかっていました。 この本が面白いのは、「資源ってそもそも何か?」という問いを、スパイス戦争から石炭・石油、そして現代の再エネや水素まで一気通貫で追っていることです。読んでいると、資源は“固定の物”ではなく、人が働きかけた瞬間に価値が生まれてきたという視点が腑に落ちていきます。例えば、再生可能エネルギーが天候に左右される弱点を、気象予測と需給調整で克服している現場の描写は、単なる理想論ではなく「技術で条件そのものを変えている」感覚をくれました。また、レアアースに依存しない磁石や都市鉱山の取り組みなど、資源不足の“詰み感”をほぐしてくれる事例も多く、自分の仕事にどう応用できるか考えやすいです。 何より、資源争奪と聞くと遠い歴史に感じるのに、読み進めていくと「結局いまのビジネスも同じ構造の上に乗っているんだな」と実感が伴ってくるのがこの本の良いところ。エネルギーの転換や国際標準化の攻防を知ることで、ニュースの見え方もだいぶ変わりました。 長期的な変化の流れを自分の判断にどう落とし込みたい人には刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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