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資源争奪の世界史 スパイス、石油、サーキュラーエコノミー (日本経済新聞出版)

資源争奪の世界史 スパイス、石油、サーキュラーエコノミー (日本経済新聞出版)

平沼光

日経BP / 2021-05-26

累計読者数4
平均ハイライト数 129.3件/人
推定読了時間 約5時間29分
star総合評価 75/100
menu_book精読型
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この本について

エネルギーの話って、どうしても「自分には遠い世界だな…」と感じがちですが、仕事で判断に迷う場面や、ニュースを見てモヤモヤする時って、結局こういう“背景の動き”がわかっているかどうかで捉え方が変わるんですよね。特に再エネやサーキュラーエコノミーの話題は耳に入ってくるのに、実際の現場で何が起きているのかがつかみづらい。僕自身もそこがずっと引っかかっていました。 この本が面白いのは、「資源ってそもそも何か?」という問いを、スパイス戦争から石炭・石油、そして現代の再エネや水素まで一気通貫で追っていることです。読んでいると、資源は“固定の物”ではなく、人が働きかけた瞬間に価値が生まれてきたという視点が腑に落ちていきます。例えば、再生可能エネルギーが天候に左右される弱点を、気象予測と需給調整で克服している現場の描写は、単なる理想論ではなく「技術で条件そのものを変えている」感覚をくれました。また、レアアースに依存しない磁石や都市鉱山の取り組みなど、資源不足の“詰み感”をほぐしてくれる事例も多く、自分の仕事にどう応用できるか考えやすいです。 何より、資源争奪と聞くと遠い歴史に感じるのに、読み進めていくと「結局いまのビジネスも同じ構造の上に乗っているんだな」と実感が伴ってくるのがこの本の良いところ。エネルギーの転換や国際標準化の攻防を知ることで、ニュースの見え方もだいぶ変わりました。 長期的な変化の流れを自分の判断にどう落とし込みたい人には刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人類は資源をめぐり争奪・競争・開発の歴史を繰り返してきました。資源なき日本とドイツが資源覇権国のアメリカ、イギリスに挑んだのが第二次世界大戦です。また、資源は固定化されたものではなく、石炭、石油、レアアース、再生可能エネルギーと変遷してきました。カーボンニュートラルへの挑戦もこの文脈で理解すべきです。 そして、資源の変遷の陰には常に技術の存在があります。これまで人類は、ある自然物に対して技術をもって働きかけることで、価値のなかった自然物に人間にとっての利便性という価値を与え、単なる自然物を資源へと転換してきました。そして、さらなる利便性や豊かさ、または力を求めて様々な自然物の囲い込みとそれを活用する技術開発の競争を繰り広げてきました。中国がレアアースを利用するのはその現れです。 そして現代、これまでを覆す新しい歴史の流れとして、社会の仕組みと技術により自然物ではないものに資源の価値を与えていくという、エネルギー転換(Energy Transition)ならぬ資源転換(Resource Transition) ともいえる兆しも見えてきています。これは世界のパワーバランスを大きく揺さぶり、新たな競争をもたらす可能性があります。 世界の資源エネルギーは今後どのような方向に向かうのか、そしてそれはどのような争奪戦や競争を引き起こすのか、資源エネルギーの歴史を紐解くことで未来をも展望するスケールの大きな新しい世界史の登場です。
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