
武器としてのエネルギー地政学
岩瀬昇
ビジネス社 / 2022-12-21
この本について
エネルギーの話って、仕事でもニュースでも触れるのに、実際どう判断すればいいのかよく分からないまま流れていく…そんなモヤモヤを抱えたままの人、多いと思います。僕も「再エネって本当に進むの?」「国の方針って現場と合ってるの?」といった疑問がずっと残ったままでした。 『武器としてのエネルギー地政学』は、その曖昧な不安に実務的な視点をくれる本でした。印象的だったのは、まず「国の意思決定が具体的にどうズレるのか」がすごく現場寄りに書かれているところです。三年ごとに更新されるはずの日本のエネルギー基本計画が、短期の具体策を盛り込めていない理由や、洋上風力の入札が形だけで終わってしまう背景など、ニュースでは見えない事情が立体的に見えてきます。また、エネルギー転換は数年ではなく「百年単位」の体制変化だという視点のおかげで、焦りすぎず、でも無視しない距離感がつかめました。 そして一番大きかったのは、エネルギー問題が「技術」だけで決まらないという当たり前の事実を、具体例で腑に落とせたことです。ロシアがガス在庫を積み上げなかった話や、弱い立場の国に向けて中国がパイプラインを押し込んでいく構造など、地政学がどう企業の選択や家庭のエネルギー料金にまで響くのかが実感できます。 国際ニュースを「ただの出来事」として受け取るのではなく、自分の仕事や暮らしとつながった情報として理解したい人に刺さる本です。僕にとっても、判断の足場を少しだけ固めてくれました。
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ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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