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エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層 (ベスト新書)

エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層 (ベスト新書)

鹿島茂

ベストセラーズ / 2017-05-09

累計読者数6
平均ハイライト数 59件/人
推定読了時間 約3時間
star総合評価 69/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

最近、世界の動きがどうにも「噛み合ってない」感じがして、ニュースを追っても霧が晴れないまま…ということがよくあります。個々の人は賢くなっているはずなのに、社会全体はむしろ変な方向に転がっていくあの感覚です。僕自身ずっとその違和感を持ち続けていて、この本を読んだときにようやく少し輪郭が見えました。 トッドの家族類型や識字率を軸にした歴史人口学は、国の政策とかリーダーの意志よりも、はるかに深いところで集団の動きを決めてしまう「無意識の構造」を扱います。たとえば、なぜ出生率が下がるのかを“意識の変化”ではなく“集団の無意識”として捉える視点。あるいは、自由や競争を当然と思う社会と、知や権威が重んじられる社会の違いが、どこから生まれてきたのか。その背景に家族の形や女性の識字率があると示されると、世界のバラバラな現象が一本の線でつながってくるんですね。 読みながら、国や会社、地域の「なぜこの流れになるのか」を個人の努力論だけで説明しようとしていた自分に気づきました。集団の癖みたいなものを前提にして考えるだけで、無駄に落ち込んだり、逆に期待しすぎたりする場面が減る。そういう意味で、この本は“世界の見え方を少しだけ調整してくれる道具”に近いです。 長い歴史のなかで人々がどんな家族をつくり、どんな教育を受け、どう暮らしてきたかから社会を眺めてみたい人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

予言を的中させるトッド理論、初めての本格解説書! ソ連崩壊、リーマン・ショック、アラブの春、英国のEU離脱、トランプ当選……など 「予言」を次々と的中させ、世界中で話題を集めている フランスの人類学者エマニュエル・トッド。 なぜ、トッドの予言は的中するのでしょうか? 明治大学で人気の、鹿島茂教授の「トッド入門」講義を書籍化! 大胆な彼の発言を支える理論をわかりやすく解説します。 「あらゆる問題は、トッドの家族システムという概念で説明ができる! 」と、 鹿島教授が世界史の有名事件、混迷する世界情勢や社会問題、そして現代人の悩みまで紐解いていきます。
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