
我々はどこから来て、今どこにいるのか? 下 民主主義の野蛮な起源 (文春e-book)
エマニュエル・トッド、堀 茂樹
文藝春秋 / 2023-03-17
累計読者数3
平均ハイライト数 12.7件/人
推定読了時間 約1時間59分
star総合評価 55/100
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この本について
社会や政治の話題を見ていて、「なぜ人々はこんなふうに考えるんだろう」とか、「国ごとに反応がここまで違う理由がつかめない」といったモヤモヤを抱えたままになることがよくあります。表に出ている意見や対立を追うだけでは、背景の仕組みまで届かない感じがするんですよね。 この本は、その奥にある構造をかなり容赦なく具体的に描いてくれます。たとえば、アメリカでの黒人観や移民の位置づけが、倫理ではなく「白人内部の不平等」の揺らぎと密接につながっている話や、高等教育が平等を強めるどころか階層化を固定化している現実など、見慣れたテーマをまったく別の角度から照らしてくれる感覚がありました。また、日本やドイツで個人主義やフェミニズムが「文化的に噛み合わない」背景を人口動態とセットで説明する部分も、国内ニュースだけを見ていては気づけない視点でした。経済の成功を語る前に「人口の再生産」を見るべきだという指摘は、耳が痛くもあり納得感があります。 派手な希望をくれる本ではないですが、世界のあちこちで起きている摩擦を「そういうことだったのか」と腑に落ちる形で理解できるのは大きかったです。国際ニュースのノイズに疲れた人や、社会の変化を自分の言葉で考えたい人に刺さると思います。
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出版社による紹介
世界の混迷の起源がわかる! トッド理解の最良の入門書にして、主著『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』を読み解くための最適なガイド。政治学、経済学ではわからない現代の混迷(「西洋の没落」)を人類学が解き明かす。「世界」がそれまでとは違って見えてくる! 世界で物議を醸した仏フィガロ紙インタビュー「第三次世界大戦が始まった」も特別収録。 『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』 —「21世紀の人文書の古典だ」(佐藤優氏) —「読めば読むほど味わい深い」(片山杜秀氏) 内容 1日本から「家族」が消滅する日——「家族」の重視が少子化を招く E・トッド 2ウクライナ戦争と西洋の没落——「露と独(欧州)の分断」こそが米国の狙いだ トッド+片山+佐藤 3トッドと日本人と人類の謎——「西洋人」は「未開人」である 片山+佐藤 4水戸で世界と日本を考える——日本に恋してしまった トッド 5第三次世界大戦が始まった——弱体化する米国が同盟国への支配を強めている トッド ●エマニュエル・トッド 1951年生。フランスの歴史人口学者・家族人類学者。国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に着目する方法論により、「ソ連崩壊」「米国発の金融危機」「アラブの春」、さらにはトランプ勝利、英国EU離脱なども次々に“予言”。著書に『老人支配国家 日本の危機』『第三次世界大戦はもう始まっている』など。 ●片山杜秀 1963年宮城県生。思想史研究者・慶應義塾大学教授。著書に『11人の考える日本人』など。 ●佐藤優 1960年東京都生。作家・元外務省主任分析官。著書に『佐藤優の集中講義 民族問題』など。
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