
トッド人類史入門 西洋の没落 (文春新書)
エマニュエル・トッド、片山 杜秀、佐藤 優
文藝春秋 / 2023-03-17
累計読者数10
平均ハイライト数 5.5件/人
推定読了時間 約1時間59分
star総合評価 47/100
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この本について
最近、ニュースを追っても状況の変化が速すぎて、「いま世界はどこに向かっているのか」がつかめないまま不安だけが残ることが多いです。特にウクライナ情勢や大国の動きは、断片的な情報だけではどうしても実感が持てないまま終わってしまう。自分もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本が面白いのは、プーチンの発言や戦争の現実を表面的に追うのではなく、その裏側にある「見えない歴史的な流れ」を拾い上げてくれるところです。トッドが繰り返す「歴史的現実は目に見えない」という言葉は、自分の理解の浅さを突かれた感覚がありました。例えば、家族体系が社会の構造や政治の性質にどう影響しているか、あるいは集団の一体性が“外部の敵”によって維持されてきたという、人類の長い営みのクセのようなものが丁寧に示されます。いま起きている戦争が、単なる国同士の衝突ではなく、大きな秩序の変化の一部にあると気づけるだけで、ニュースの見え方がまったく違ってきます。 もちろん、この本を読んだからといって不安が消えるわけではありません。ただ、世界が乱れている理由を“自分なりに言葉にできる”ようになることで、漠然とした恐さが少しだけ減る感覚があります。状況の答えを探すというより、「どういう目線で世界を見るか」を更新したい人に向いている本だと思います。
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出版社による紹介
世界の混迷の起源がわかる! トッド理解の最良の入門書にして、主著『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』を読み解くための最適なガイド。政治学、経済学ではわからない現代の混迷(「西洋の没落」)を人類学が解き明かす。「世界」がそれまでとは違って見えてくる! 世界で物議を醸した仏フィガロ紙インタビュー「第三次世界大戦が始まった」も特別収録。 『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』 —「21世紀の人文書の古典だ」(佐藤優氏) —「読めば読むほど味わい深い」(片山杜秀氏) 内容 1日本から「家族」が消滅する日——「家族」の重視が少子化を招く E・トッド 2ウクライナ戦争と西洋の没落——「露と独(欧州)の分断」こそが米国の狙いだ トッド+片山+佐藤 3トッドと日本人と人類の謎——「西洋人」は「未開人」である 片山+佐藤 4水戸で世界と日本を考える——日本に恋してしまった トッド 5第三次世界大戦が始まった——弱体化する米国が同盟国への支配を強めている トッド ●エマニュエル・トッド 1951年生。フランスの歴史人口学者・家族人類学者。国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に着目する方法論により、「ソ連崩壊」「米国発の金融危機」「アラブの春」、さらにはトランプ勝利、英国EU離脱なども次々に“予言”。著書に『老人支配国家 日本の危機』『第三次世界大戦はもう始まっている』など。 ●片山杜秀 1963年宮城県生。思想史研究者・慶應義塾大学教授。著書に『11人の考える日本人』など。 ●佐藤優 1960年東京都生。作家・元外務省主任分析官。著書に『佐藤優の集中講義 民族問題』など。
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