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実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ (中公新書)

実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ (中公新書)

宇野重規 and 若林恵

中央公論新社 / 20231023

累計読者数11
平均ハイライト数 19.9件/人
star総合評価 60/100
start序盤集中型
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この本について

政治の話題って、距離を置きたい気持ちと「でも無関心ではいられないよな」という焦りが同時にあるんですよね。SNSを見るたびに、専門家の意見も市民の声もフラットに流れ込んできて、誰を信じればいいのかよくわからなくなる。行政や官僚への不信も耳にするけれど、かといって「市民の声だけでやっていけるのか」と言われると、それも違う気がする。この辺のモヤモヤを、どうにか言葉にしたくてもなかなか難しいまま時間だけが過ぎる…そんな感覚がありました。 この本が面白いのは、そうした葛藤を“時代の変化”として扱い直してくれるところです。民主主義を制度ではなく「巨大な大変動」と捉え、情報の平等化がもたらしたイライラや分断も、その流れの一部として位置づけてくれる。市民の政治参加を選挙の一日ではなく「行使」として日常に拡張していく視点や、行政がファシリテーターになる未来像も、政治への関わり方を少し違う角度から考え直させてくれます。さらに、旧来の市民運動が弱まるなかでファンダム的なつながりに新しい主体性を見出す議論は、現代の“動員”の正体を理解する助けになりました。 政治に疲れているけれど、ただ距離を置くだけでは済まなくなってきたと感じている人に刺さる本です。自分の立ち位置を即断するためではなく、「いま起きていることをどう受け止めるか」を静かに整えたいときに使える一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

デジタルが社会を変える時代。だが技術の進展は分断を生み、民主主義の後退と政治の機能不全は深刻だ。なぜ私たちは民主主義を実感できないのか? 本書では、大転換期を生きたトクヴィルの思索と行動を手がかりに、選挙ではなく行政府に、政党ではなく結社(ファンダム)に注目。分断を乗り超える、「実験」の民主主義像を提示する。民主主義論の大家が名編集者と力を合わせ、社会課題を探り出し、新しい政治構想を描く。
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