
民主主義のつくり方 (筑摩選書)
宇野重規
筑摩書房 / 2013-10-15
累計読者数4
平均ハイライト数 37件/人
推定読了時間 約4時間22分
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%
この本について
政治の話になると、「どうせ大きな仕組みは変わらないし、自分が何をしても意味がない」という気分になることがあります。行政に任せきりになってしまう感じや、民主主義という言葉のわりに、実際の意思決定が遠く感じられるあの距離感。僕自身ずっとそこにモヤモヤがありました。 『民主主義のつくり方』は、その閉塞感にいきなり答えを示す本ではないですが、ものの見え方を静かにズラしてくれます。たとえば、民主主義を「人民の単一の意志」ではなく「つねに試行錯誤を伴う実験」として捉え直す視点。あるいは、パースが語る“習慣”という概念が、偶然性と秩序のあいだを取り持ちながら、社会をゆっくり変えていく力になるという考え方。こういう視点に触れると、「自分の行動が一気に社会を変えるわけじゃないけど、まったく無関係でもない」という実感が少し戻ってきます。 さらに、本書は「知識は分散している」というハイエク的な発想や、ローカルでの実践が変革の余地になるという指摘も扱っています。大きな物語より、手触りのある場所で試していくことが大事なんだと腹に落ちる感じがあります。背伸びせずに、自分の足元から民主主義を捉え直したい人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
民主主義は今、不信の目にさらされている。決定までに時間がかかり、「民意」は移ろいやすい...。だが、社会の問題を共同で解決する民主主義を手放してしまえば、私たちは無力な存在となる他ない。ならば、この理念を再生させるには何が必要か?「習慣」と「信じようとする権利」を重視する“プラグマティズム型”の民主主義に可能性を見出す本書は、この思想の系譜を辿り直し、日本各地で進行中の多様な実践に焦点を当て、考察を加えてゆく。未来が見通しがたい今、「民主主義のつくり方」を原理的に探究した、希望の書である。
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