
問いを問う ――哲学入門講義 (ちくま新書)
入不ニ基義
筑摩書房 / 20230907
累計読者数4
平均ハイライト数 7.8件/人
star総合評価 47/100
boltライト読書型
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この本について
最近、考えれば考えるほど霧が濃くなるような感覚にハマることがあります。分かったつもりで仕事を進めていたのに、ふと「これ、本当に分かってたのか…?」と足が止まる、あの感じです。明確な答えを探しにいったはずが、むしろ問いのほうが増えていく。そこに不安というより、居心地の悪さが残るんですよね。 『問いを問う』は、その“居心地の悪さ”そのものを扱う本でした。問いが問いを呼び、ジグザグに視点を行き来しながら深まっていく様子が丁寧に言語化されていて、「ああ、後戻りしてるんじゃなくて、こういう動きそのものが思考なんだ」と腑に落ちます。また、答えにたどり着けないことを「失敗」とみなさない視点は、日常の判断にも効いてきます。たとえば会議で噛み合わない議論に見えても、立場を入れ替えるだけで景色が変わる、あの感じです。さらに、心の表層・中層・深層の話を読むと、自分の感じ方や他者理解が「知」か「信」かの二択じゃ説明できない理由が、ゆっくりほどけていきます。 答えよりも「今どこに立って考えているのか」を確かめたい人には、かなり刺さると思います。考えることに疲れたときより、むしろ「もう一段深く潜れる気がする」というときに開きたくなる一冊でした。
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出版社による紹介
哲学とは、問いの意味そのものを問いなおし、自ら視点の転換をくり返す思考の技法だ。四つの根本的問題を素材に、自分の頭で深く、粘り強く考えるやり方を示す。
哲学とは、昔の人の考えや言葉を知って、理解することではない。哲学上の根本問題に自ら立ち向かうことでしか、哲学はできないのだ。「私たちの心を超えた世界を知ることはできるか?」「他者の心を知ることはできるか?」「心と脳の関係はどのようなものか?」「死んだら無になるのか?」――本書では、この四つの問題を素材に、哲学の核心へと一気にいざなう。問いの意味そのものを問いなおすこと。相対立する議論のやり取りを、自分ひとりで視点を転換させながら行うこと。深く、粘り強く、哲学的に考えるやり方を追体験できる教科書。
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