
問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)
エマニュエル・トッド and 堀茂樹
累計読者数10
平均ハイライト数 18件/人
star総合評価 54/100
start序盤集中型
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この本について
国際ニュースを見ていて、「なぜあの国はあんな動きをするんだろう」「EUの問題って結局どこにあるのか」と、わかったようなわからないようなモヤモヤが残ることってありませんか。私も同じで、表面的な議論に触れても腑に落ちないまま放置してきたタイプです。 この本は、そんな引っかかりに対して、国民国家・移民・エリートの構造といった“土台”の部分から説明してくれます。たとえば、EU離脱の理由が「移民問題」よりも「主権の回復」だったという視点は、ニュースの切り取りだけでは絶対に見えない角度でしたし、ドイツの振る舞いの背景にある人口構造や経済の論理が語られると、「EU内の力学ってこう見えるのか」と風景が一段クリアになります。さらに、フランスやロシア、日本にまで話が広がっていくので、単なるEU論ではなく、グローバリゼーションが限界を迎えたときの“世界がどう動くか”という全体像がつながってくる感覚があります。 とはいえ、この本は誰にでもフィットするタイプではなくて、国際政治の善悪や正しさを決めつけてほしい人には向きません。むしろ、今の世界の動きを「もう少し構造から理解したい」と思っている人に刺さると思います。私自身、読みながら自分の中の前提がいくつか静かに書き換わっていく感じがありました。表面的な情報の洪水に疲れているときほど、こういう“視野の位置を少しずらす本”が効くのだと思います。
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