
経営参謀の発想法 (PHP文庫)
後正武
PHP研究所 / 2005-01-01
この本について
組織にいると、「自分の見ている世界がどんどん二次情報だらけになっていくな」と感じる瞬間があります。現場の感覚から離れたり、会議の資料でしか物事を判断できなくなってきたり。さらに、変えたいことがあっても、大きな組織の重さに押し返されてしまう。そんなモヤモヤを抱えたまま日々の業務だけが進んでいくこと、ありますよね。 『経営参謀の発想法』は、そんな停滞感を少しずつほどいてくれる本でした。とくに刺さったのは、一次情報への向き合い方が人の判断力そのものを分ける、という視点です。どれだけ権限があっても、現場を見ないと見誤る。これは管理職だけでなく、チームの中で意思決定に関わる人なら誰でも当てはまる話だと思います。また、組織が変われない理由を「人の心の習慣」まで含めて説明している点も、妙にリアルでした。制度や仕組みだけでなく、惰性や甘えまで絡んで動かなくなる。その現実を一度正面から見ておくと、無理な期待や焦りが減る気がします。 さらに、人材育成やプロジェクトの動き方についても、具体的な例が多くて実務に落とし込みやすいです。とび込みで現場を経験する意味や、チームに危機感を共有する重要性など、どれも「知っていたつもりだったけど、ちゃんと説明できてなかった」と思わせる内容でした。 組織の中で「このままじゃまずい気がするけど、何から考えればいいのか分からない」と感じている人にはとくに刺さる一冊です。自分の立場のままでも打ち手を増やせる、そんな視野の変化が得られる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの54%が集中しています。
読書の順序
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